臨床研究
臨床研究について
予防医学研究の推進による社会貢献個別化精密医療の実現を目指して、検査に使用し残った血液を受診者の同意に基づきストックし、本学における予防医学研究に役立てていきます。
また、当センターでは、人間ドックを受診いただいた皆様の検査データ等を、下記に記載している学術研究のために活用させていただいております。
研究内容
人間ドック受診者に対するヘリコバクター・ピロリ感染の観察研究
筑波大学附属病院つくば予防医学研究センターでは、標題の臨床研究を実施しております。
本研究の概要は以下のとおりです。
ヘリコバクター・ピロリ菌は胃がんの原因とされていますが、人間ドックの胃がん検診は主に胃 X 線検査で行われており、ピロリ菌の有無を調べることで胃がん検診の補助的な役割を担うことが期待されます。筑波大学附属病院つくば予防医学研究センターでは受診者に対し、ピロリ菌に対する血中抗体と便中抗原の 2 つの方法を併用して偽陰性(陽性なのに陰性と判定してしまうこと)を減らしています。本研究ではこの併用の有用性を調べることを目的としています。
② 研究対象者2017 年 4 月から 12 月までに筑波大学附属病院つくば予防医学研究センターの人間ドックを受診した方
③ 研究期間:倫理審査委員会承認後~2018 年 10 月 31 日まで④ 研究の方法
対象者の下記⑤の項目を調査し、血液と便の感染診断一致率、胃がん発見率を調べます。これらの情報は誰のものかわからないように番号で管理します。
⑤ 試料・情報の項目性別、年齢、血中ヘリコバクター・ピロリ抗体価、血中ペプシノーゲン値、便中ヘリコバクター・ピロリ抗原、内視鏡所見(検査を受けた方のみ)、胃がんの有無
⑥ 試料・情報の第三者への提供について該当しません。
⑦ 試料・情報の管理について責任を有する者筑波大学附属病院 つくば予防医学研究センター 鈴木英雄
⑧ 研究機関名および研究責任者名筑波大学附属病院 つくば予防医学研究センター 鈴木英雄
⑨ 本研究への参加を希望されない場合患者さんやご家族が本研究への参加を希望されず、試料・情報の利用を希望される場合は、下記の問い合わせ先へご連絡ください。すでに研究結果が公表されている場合など、ご希望に添えない場合もございます。
⑩ 問い合わせ連絡先
筑波大学附属病院:〒305-8576 茨城県つくば市天久保 2-1-1
所属・担当者名:つくば予防医学研究センター 鈴木英雄
電話:029-853-3218 (平日 10~17 時)
「睡眠の質と不整脈の出現頻度との関連」について
筑波大学附属病院循環器内科とつくば予防医学研究センターでは、標題の臨床研究を実施しております。
本研究の概要は以下のとおりです。
近年、疫学的研究から不整脈の発症と睡眠の質的低下を意味する徐波睡眠やレム睡眠の短縮との関連が報告されています。一方で、睡眠中の睡眠ステージと不整脈との関連については先行研究で十分に明らかにされてはいません。本試験の目的は、睡眠の各ステージ(ノンレム睡眠のStage 1-4およびレム睡眠)と不整脈の出現頻度との相関を評価し、睡眠の質と不整脈の出現頻度との関連を明らかにすることです。将来的には、睡眠の質を向上させることで不整脈が非侵襲的に治療することを目標としています。
② 研究対象者
i) 2021年4月から2025年3月までに当院で睡眠ドックを受ける方
ii) 過去に当院および筑波大学国際統合睡眠医科学機構(IIIS)にてポリソムノグラフィー検査を受けた方
④ 研究の方法
i) 新規ウェアラブルデバイスとホルター心電図の同時装着によるデータ収集
当院の予防医学研究センターでは、睡眠障害の早期発見を目的として、2021年度より睡眠ドックが新設されました。筑波大学の国際統合睡眠医科学研究機構(IIIS)によって開発された睡眠評価ウェアラブルデバイスを5日間連続して頭部に装着し、脳波を測定し睡眠状況を評価します。さらに2日間は指にSpO2モニターを装着し、睡眠時無呼吸の評価も行います。同睡眠ドックのオプションとして24時間のホルター心電図検査も選択可能です。本研究は、睡眠ドックのオプションとして24時間ホルターを選択されたドック受診者を対象として、その同時記録のデータから、睡眠の各ステージ(Stage 1-4, REM)と不整脈の出現頻度との関連を調べます。
ii) ポリソムノグラフィーからのデータ収集
当院およびIIISにおける過去のポリソムノグラフィーのデータを後向きに解析し、睡眠の各ステージ(Stage 1-4, REM)と不整脈の出現頻度との関連を調べます。
新規ウェアラブルデバイス、ホルター心電図、ポリソムノグラフィー、年齢、性別、診断名
⑥ 試料・情報の第三者への提供について上記データは当院とIIISの共同研究者のみで利用され、第3者への提供や利用はありません。
⑦ 試料・情報の管理について責任を有する者
筑波大学附属病院
循環器内科 小川孝二郎
【研究代表機関】
筑波大学附属病院 循環器内科およびつくば予防医学研究センター
小川孝二郎
【共同研究機関】
筑波大学の国際統合睡眠医科学研究機構(IIIS)
神林崇
この調査の結果は、学会などでの発表、論文として医学雑誌などへの発表に使用される予定です。個々の方に結果をお知らせすることはありませんが、開示請求をいただければ、対応させていただきます。
⑩ 本研究への参加を希望されない場合ご本人やご家族が本研究への参加を希望されず、試料・情報の利用又は提供の停止を希望される場合は、下記の問い合わせ先へご連絡ください。すでに研究結果が公表されている場合など、ご希望に添えない場合もございます。
⑪ 研究資金について本研究は筑波大学附属病院教育研究経費を基に行われています。
⑫ 問い合わせ連絡先
筑波大学附属病院:〒305-8576 茨城県つくば市天久保 2-1-1
所属・担当者名:循環器内科 小川孝二郎
電話:029-853-3143 (平日10~17時)