筑波大学附属病院
つくば予防医学研究センター

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オプション(がん検診)

肺がん検診

日本人の2人に1人ががんになる時代であり、がんは日本人の死亡原因の第1位です。なかでも肺がんは,がん死亡の第1位を占め,一年間に7万人以上が亡くなっています。

御存知のようにタバコは肺がんの最大の原因ですが、タバコを吸う人の近くで生活している人も受動喫煙と言って肺がんになるリスクが20%~30%増加します。近年、タバコを吸わない方(特に女性)の肺がんが増加しており、女性の肺がんの8割はタバコを吸わない方です。日本人の肺がんはタバコ以外の生活習慣、大気中のPM2.5等の環境要因、女性ホルモンとも関係していると考えられています。つまり、タバコを吸ったことがない人も要注意なのです。

肺がんは組織型により、非小細胞肺がん(腺がん、扁平上皮がん、大細胞がん)と小細胞肺がんに分けられます。中でも最も発生頻度が高い腺がんは、肺の末梢に発生し(肺野型肺がん)、他臓器に転移するまで症状が出ないことも多いのです。

日本では胸部レントゲン写真での検診がひろく行われていますが、約7割の方が根治が難しい進行肺がんとなって発見されるのが現状です。精度の高い方法での早期発見が急務です。


肺がん検診をお勧めする方

  • 40歳以上の方
  • 喫煙をする方(過去も含む)
  • 喫煙者と同居している方
  • 肺がんの家族歴がある方

注意事項

※低線量CTは肺野型肺がんの早期発見は得意ですが、太い気管支に発生した早期の肺がんなど見つけにくい肺がんもあります。また、被ばく量を減らすための特殊な撮影を行っているため、肺以外の乳腺・食道・縦隔などのがん、心疾患などを検出する能力には限界があります。

  • 妊娠中の方は受けられません
  • 心臓ペースメーカー、除細動器が体内にある方は検査ができない場合があります。ご相談ください。

検査内容

● 低線量CTによる肺がん検診

低線量CTによる肺がん検診では、レントゲン検診では見つからない小型の早期肺がんが発見でき、肺がんの発見率は十倍になります。1mSv(ミリシーベルト)以下という、通常CTの10分の1の低線量で行い、放射線被ばく量が少なくてすみます。CT検査は胸部レントゲン写真と異なり身体を輪切りにした状態で撮影ができますので、肺が心臓や背骨の影になり見えづらいといったことがなく、より精密な検査を行うことが可能です。当院では2名の専門医によるダブルチェックを行います。

検査料金

13,200円(税込)